2階建てを3階建てに

施主から、

「今住んでいる2階建ての住宅を3階建てに出来ませんか?」

たまに聞かれます。

今までに2階建てを3階建てに改造した建物を見たことはありますし、見た目もキレイで、元々が2階建てとは思えない建物もあります。

たしかに、あんな建物を見たら一般の施主は2階建てを3階建てに出来ると思ってしまいます。

設計者の立場からすると、

「出来ない事はないが、合法では難しい」

と考えます。

少し考えればわかります。例えば、鉄骨2階建ての建物は、2階建てで構造計算を行っていますので、3階を後から増築する事は計算していません。3階建ての荷重に耐えられる柱や梁の計算をしていないのです。

木造の場合は、2階建てまでは大抵の場合は筋交い計算を行っており、本格的な構造計算は行っていません。しかし3階建てになると、構造計算が必要になります。当然、2階建てよりも耐力のある建物になります。

施工だけなら2階建てを3階建てにする事は可能ですが、構造耐力のない弱い建物になってしまうという事です。将来、2階建てを3階建てにする予定があるなら、最初から3階部分を増築出来るように検討しておけば可能ですが一般的には行いません。

工務店によっては、全然問題ないと、構造が素人な社長や現場監督が進めてきたりしますが、当然に違反建築です。しかも地震にも弱い。

2階建てを3階建てにする事は メリットよりもデメリットの方が多いと感じます。

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