点検口は必要 一級建築士の家

点検口の大切さ

点検口とは、天井や壁、床に設置する天井内や床下等を点検する為のものです。

住宅は、年月とともに劣化していきます。

蟻害、雨漏り、結露等々 定期的に点検を行うことで 大きな不具合にならなくてすむので点検はとても大切です。

しかし点検口がなければ、簡単に点検は出来ません。

壁を点検したければ壁を壊す必要がありますし、床下を点検したければ床を壊す必要があります。

これからマイホームの購入や計画をしている人は、きちんと建物を点検できるように点検口を設置するようにして下さい。

1階の床下のキッチン収納は、兼用する事も出来ますのでお勧めです。

あとは、各部屋の天井(押入れやクローゼット内)に設置してあると便利です。

点検口は、新築のときに設置するのであれば、たいして費用はかかりませんので設置を心がけて下さい。

ただし、業者によっては、あまり意味のない場所に設置したり、必要な場所になかったりしますので注意が必要です。

点検口があれば、あとから電気の配線工事やLAN工事を行う際にも便利ですよ。

中古住宅を購入する際の3つのチェックポイント

購入する一戸建て住宅の種類

一戸建てのマイホームを取得する方法として、大きく分けると

新築住宅を建てる

建売住宅を購入する

中古住宅を購入する

の3種類の方法があると思います。

どの方法でも、気を付ける事はたくさんありますが、今回は中古の一戸建て住宅を購入する際に最低限見ておいたほうがいいポイントを3点紹介します。

中古の一戸建て住宅を購入する際のチェックポイント

1.隣地との境界がハッキリしているか。

隣地との境界線がはっきりしている敷地がおすすめです。

境界がはっきりしていないと、購入してから揉める原因になります。

中古住宅を購入する訳ですから、隣地の人の方が古くから住まわれている可能性が高く、

「昔から境界線はここだ」 と言われてしまえば、証拠がなくては何も言えません。

そのために、境界明示を行い、境界プレートを設置するのです。

境界明示を行うには、隣接する土地の所有者が立ち会って、承諾の上、捺印しますので、後から揉めた場合でも証拠になります。

境界がハッキリしない場合は、仲介の不動産業者に確認する事が大事です。

2.建物の傾き

建物が傾いている場合、軟弱地盤の上に建物が建っている可能性が高いです。

通常、軟弱地盤の場合は、地盤改良等を行い、建物の荷重が耐えれるように設計を行うのですが、残念ながらそこまで検討をしない業者が存在することも事実です。

また、古い建物の場合、地盤の調査さえ行っていない可能性が高いです。

軟弱地盤の上に建物が建っていると、地震の時に倒壊するリスクも高まりますので、傾いている建物はおすすめ出来ません。

では、どうやって建物の傾きを測るか、プロであれば計測の機械を持っていますが、高価です。

簡単な方法としては、ビー玉やパチンコ玉を用意して、色々な部屋の場所で置いてみてください。傾いていなければ転がりません。

転がった場合、転がった方向を覚えて下さい。違う部屋で同じ方向に転がる場合は、建物が傾いている可能性が高いので、その物件は購入しないで下さい。

一つの部屋だけがビー玉が転がる場合は、おそらく施工不良か、その部屋の床の下地不良が考えられます。

その場合は、直す費用は掛かりますが、建物が傾いているのではないと考えられます。

3.天井のシミ

必ずチェックしてほしいのは、天井のシミです。

天井にシミが有る場合、それは、雨漏りが乾いた跡です。

雨漏りは、専門家が調査しても、原因を特定する事が難しいので、見つけた場合は、仲介の不動産業者や前の持ち主に、雨漏りや修理歴についてお尋ね下さい。

修理をしていて完全に雨漏りが直っていればいいのですが、直っていないのであれば、購入しない事をお勧めします。

以上、中古住宅を購入する場合のチェックポイントを3点紹介しました。

まだまだチェックしなければならない事はありますが、中古住宅を購入する際の参考にして下さい。